2015年09月04日 公開

1日4杯以上のコーヒーで大腸がん再発&死亡率低下

患者953人を7年間追跡調査―米ハーバード大

 コーヒーを多く飲む大腸がん患者は、大腸がんを再発するリスクが低くなることが、米ハーバード大学の研究によって明らかになった。同大学医学大学院病理学の荻野周史教授らは、進行した大腸がん(ステージⅢ)と診断された患者953人を7年間にわたって追跡調査をしたところ、1日4杯以上のコーヒーを飲んでいる患者は、ほとんど飲まなかった患者に比べて大腸がんの再発や死亡する危険度が低かったという。詳細は、8月17日発行の米臨床腫瘍学会誌「Journal of Clinical Oncology」(電子版)に掲載されている。

デカフェでは効果なし

 日本人の死因で最も多いがん。その中でも大腸がんは増加傾向にあり、女性ではがん死亡原因の1位となっている。大腸がんは、がんの進行度によってステージ0~Ⅳの5段階に分類され、ステージⅢはリンパ節にがんが転移をしている状態。5年生存率(5年後に生存している人の割合)はⅢaで77% Ⅲbでは60%といわれている。

 荻野教授らは、手術後に抗がん薬による治療(化学療法)を受けている、もしくは化学療法から半年後に検査を受けた患者を対象に、コーヒー、デカフェ(カフェイン抜きコーヒー)、ハーブティーを毎日何杯飲んだかを報告してもらい、7年後の大腸がんの再発率と死亡率を調べた。

 その結果、1日4杯以上のコーヒーを飲んだ患者は、ほとんど飲まなかった患者に比べ、大腸がんの再発と死亡リスクが低いことが分かった。一方、デカフェやハーブティーの場合は、コーヒーを飲まなかった患者と再発や死亡率に差が見られなかったという。

 進行した大腸がん患者で1日4杯以上のコーヒーを飲むと、7年後に大腸がんが再発して死亡するリスクが低かったという関係が明かされたが、「1日4杯以上のコーヒーを飲めば大腸がんにはならない」ではないので注意が必要だ。

(あなたの健康百科編集部)

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