2016年02月24日 06:00 公開

ビタミンD不足で認知症に3倍なりやすい可能性―中国調査

認知機能障害リスク上昇

 中国の高齢者約1,200人を調べたところ、血液中のビタミンD濃度が低いと、認知症の前段階ともいえる認知機能障害になる危険性が最大で3倍まで高まることが分かった。シンガポール国立大学医学大学院のチョイライ・チェイ氏が、1月末に鳥取市で開催された日本疫学会の会合で報告した。こうした結果は欧米の研究で報告されていたが、アジア人では今回初という。

ビタミンD補給で防げるのか

 チェイ氏らは今回、中国の調査研究(CLHLS)に参加した人のうち、認知機能が低下していない60歳以上の1,202人(平均年齢80.3歳,男性636人,女性566人)から採血して血液中のビタミンD濃度を調べ、約2年間の追跡調査を行った。

 年齢や性別、学歴、高血圧、糖尿病、喫煙、飲酒、うつ病などの影響を取り除いて分析した結果、血液中のビタミンD濃度で4つのグループに分けたうちの最も低い人たちでは、最も高い人たちに比べて認知機能障害になる危険性が3.17倍にも上った。

 チェイ氏は「(欧米での)これまでの研究と同様の結果が確認された。今後、ビタミンDを補うことで認知機能の低下を防げるのかどうか、徹底的に調べるべき」と強調。さらなる研究に意欲を示した。

(あなたの健康百科編集部)

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  • (Duke-NUS graduate medical school Health Service and Systems Research)