2016年02月29日 公開

「かむ回数」がダイエットに関係、食後のガムも有効か

かむほど食後のエネルギー消費量が増加―東工大研究

 「よくかまずに早食いすると太る」といわれているが、その主な原因は早食いによって食べる量が増えるからと考えられていた。しかし、食べる量が変わらなくても、よくかまずに早食いすることで太る可能性が、東京工業大学大学院社会理工学研究科の林直亨教授らによる研究で示された。同じ量の食事を早食いした場合に比べ、ゆっくり時間をかけて食べた場合では食後のエネルギー消費量が増えていたという。また、食後に15分間ガムをかむと、さらに食後のエネルギー消費量が増えることも分かった。この結果は、2月17日発行の欧州肥満学会誌「Obesity」(電子版)に報告された。

新たなダイエット法につながる

 林教授らは、2014年に実施した300キロカロリーのブロック状の食品を使った研究で、十分かまずに早食いした場合に比べ、よくかんで 食べた場合の方が、食後のエネルギー消費量が増えることを明らかにしている。今回の研究では、一般的な食事内容でも同様の結果が得られるかどうかを確かめるため、パスタとヨーグルト、オレンジジュース(合計621キロカロリー)を使用。また、食後にガムをかむことによる食後のエネルギー消費量の変化についても検討した。

 12人の被験者に食事をできるだけ早く食べる試みと、できるだけよくかんで食べる試みを行ってもらったところ、早く食べた場合は食後3時間のエネルギー消費量が15キロカロリーだったのに対し、よくかんで食べた場合は30キロカロリーと2倍に増えた。

 また、食後に15分間ガムをかむこと、かまないことの両方を試してもらった結果、ガムをかんだ場合で食後3時間のエネルギー消費量が平均で。で6~8キロカロリー増加。さらに、ガムをかみ終わった後もこの効果は約40分間続いたという。ただし、エネルギー消費量は食後のガムよりも食事をよくかむことの方が効果が高かったとしている。

 林教授らは「ガムでエネルギー消費量の増加が見られたことから、かむこと自体が食後のエネルギー消費量を増やす要因であることが示された」と説明。今後、ゆっくりよくかんで食べることをベースにしたダイエット法の開発にもつながる研究成果としている。

(あなたの健康百科編集部)

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