2016年03月23日 公開

筋膜リリースは糖尿病にも効果あり!? 学会で発表

3月19日放送BSフジ「華大の知りたい!サタデー」より

 最近、何かと話題の"筋膜"。全身を覆う筋膜にできたよじれや歪みをリリース(解放)することで、肩凝りや腰の痛みが治るという健康法が注目されているが、実は筋膜リリースの効果はそれだけではなく、糖尿病の改善にも役に立つという驚きの研究結果が、3月19日放送のBSフジ情報番組「華大の知りたい!サタデー」の中で紹介された。今年1月に、国内の学会で発表されたばかりの、最新の知見だ。

3カ月でHbA1cが低下

 長引く肩凝りや腰の痛みは、全身の筋肉をボディースーツのように覆う筋膜のよじれや歪みが原因とする説がある。それによると、こうしたよじれや歪みをリリースすることで、肩凝りや腰の痛みが劇的に改善されるという。

 番組では、筋膜研究の第一人者である首都大学東京健康福祉学部の竹井仁教授(医学博士、理学療法士)が仕組みを解説した後、今年1月に「日本成人病(生活習慣病)学会」の会合で発表された研究結果を紹介。研究をまとめた東京医科大学八王子医療センターの天川淑宏氏(理学療法士)によると、筋膜リリースによって糖尿病患者の運動能力が高まり、その結果、高血糖を防ぐことにつながるという(関連記事:話題の「筋膜リリース」が糖尿病にも効果)。

 天川氏が4年前から始めたという独自の治療法は、足首を動かしながらふくらはぎの筋肉に沿って筋膜のよじれを治すというもの。3カ月にわたる調査の結果、糖尿病の診断基準に使われる血糖管理の指標「HbA1c」の数値が平均で0.4パーセント下がったそうだ。

筋肉が動きやすくなり活動量増か

 この仕組みについて天川氏は、糖尿病患者は筋膜が糖化して関節や筋肉が動きづらくなっているため、効果的なストレッチや運動がなかなかできないが、筋膜の状態を修正することで筋肉が動きやすくなり、血液中の糖がエネルギーとして消費されたと分析。「筋膜リリースは糖尿病患者を動きやすい体にし、活動量を増やす一つの方法となる」とした。

 番組で紹介された糖尿病患者からも、「階段を上るのが苦じゃなくなって、ササササッと楽に上がれるようになった」「体が軽くなって伸びた感じ」という喜びの声が上がっていた。

 次回3月26日の放送は「噛(か)み合わせ」に注目。頭痛、耳鳴り、肩凝り...さまざまな不調の原因となるだけでなく。実は認知症の発症にも関係しているという噛み合わせの改善方法が紹介されるという。

(萩原忠久)

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