2016年05月27日 公開

「大人の脳育法」で、認知症やうつ病を撃退!?

5月23日放送テレビ東京「主治医が見つかる診療所」より

 脳の神経細胞は、20歳を過ぎると毎日10万個が死んでいき、新たに作り出すことはできないとされている。しかし、近年の研究により、神経細胞同士をつなぐシナプスを太くすることで脳を活性化させ、認知症やうつ病などを予防できることが分かってきたという。そのシナプスを太くするために必要なのが「脳育」だ。5月23日放送のテレビ東京系健康バラエティー番組「主治医が見つかる診療所」では、最新・最強の「大人の脳育法」が紹介された。

片脚立ちテストで脳年齢をチェック!

 番組では、札幌禎心会病院脳疾患研究所の上山博康所長が、脳の機能が衰えていないかどうかチェックする方法を紹介した。その方法とは、両目を閉じて何秒間片脚立ちができるか調べる「閉眼片脚立ちテスト」だ。

 このテスト、軸足がズレたり、持ち上げた足が床に触れたら終了で、10代は40秒以上、20代は80秒以上、30代は55秒以上、40代は40秒以上、50代は25秒以上、60代は18秒以上であれば大丈夫とのこと。

 早速、ゲストの面々が試してみたところ、60歳のラサール石井さんと50歳の松本伊代さんはわずか数秒で終了し、58歳の増田恵子さんだけが基準値の25秒をクリアできた。ラサールさんは「いざやってみるとできないね」と嘆いていた。

ワクワク感が脳を活性化させる!

 脳機能を取り戻すにはどうしたらいいのか。番組では、これまでに約16万人の脳の画像を分析し、認知症のメカニズムと予防法を研究している東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授の脳育法を紹介。瀧教授によると、少しの努力で脳は一生健康でいられるそうで、そのためには脳をワクワクさせる行動をすることが必要だと訴える。

 米国で行われた最新の研究によると、脳がワクワクする趣味を持っている人は、持っていない人と比べて4年後の軽度認知障害(認知症の前段階)を発症するリスクが低いことが分かってきた。絵画や彫刻など芸術系の趣味を持つ人は73パーセント、旅行やサークル活動など社交の要素がある趣味は55パーセント、インターネット検索やショッピングなどでパソコンを積極的に利用する人は53パーセント、それぞれ低下したという。

 つまり、手先を動かし、心身がワクワクするような趣味を持つことが脳を若返らせる秘訣(ひけつ)のようだ。瀧教授自身、子供の頃に習っていたピアノを5年前の40歳から再び始めた。ピアノは右手と左手が別々に動き、楽譜を読む作業も同時に行うことで脳に刺激を与える。ギターやバイオリンなど楽器演奏のほか、料理も立派な脳育と言えるだろう。

 瀧教授のVTRを見た上山所長は「脳はなんぼでも育てられる」とアドバイス。重要なのは脳内に情報を伝えるネットワークで、神経細胞同士を結ぶシナプスは年を取っても刺激を与えることで強化することができると話した。

 番組ではこのほか、足つぼマッサージや真向法体操、両手別々トレーニングなど名医たちが実践している脳育法が紹介されたので、気になる方は番組公式ページを参照に。

 5月30日の次回放送は「肝臓の新常識&肝臓ドックSP」のテーマで、肝臓がんや肝硬変につながる「脂肪肝」の予防法、肝臓を元気にするオススメ料理などが紹介されるという。

(萩原忠久)