2018年08月23日 06:00 公開

暑い中での活動時、補給すべき飲み物は?

 暑い中での作業や運動に水分補給は欠かせない。では、補給する飲み物の種類によって、効果に違いはあるのだろうか。そんな疑問に1つの答えを示す研究結果が示された。米・University of MontanaのMichael W. Schleh氏らは健康な男性を対象として、暑い中で運動する際に、市販のスポーツドリンクまたは経口補水液のどちらかで水分を補給した場合の発汗、脱水の程度を比較検討。その結果を報告した。

消防服着用で90分の運動を2回実施

 対象は、平均年齢22.5歳の健康な成人男性10人。全員が高温下での活動状況を実現するため消防服を着用し、室温39℃、湿度30%の部屋でウォーキングを2回行った。いずれの回も45分間ウォーキングを行った後に10分間休憩し、この時に経口補水液またはスポーツドリンクで水分補給した上で、ウォーキングを再開した。

 90分間のウォーキングの後は30分間安静にして、体重測定などを実施。経口補水液またはスポーツドリンクを飲んだ場合の発汗量、脱水量の変化をそれぞれ比較した。なお、どちらの飲み物を与えるかは、無作為に決めた。

成分よりも摂取量の方が重要か

 その結果、発汗量〔(運動前の体重+水分補給量)-(運動後の体重+尿量+呼吸による水分喪失量)〕、発汗率(発汗量/時間)や脱水量(体重減少量)、脱水率(脱水量/運動前の体重)について、経口補水液もしくはスポーツドリンクを飲んだ場合の差は認められなかった。

 以上から、経口補水液とスポーツドリンクでは成分に違いがあるものの、どちらで水分を補給しても、高温環境で運動した際の身体の水分バランスに差はないことが示された。研究者のSchleh氏らは「このような状況で運動する場合の水分補給では、飲料の成分よりも摂取量の方が水分バランスを維持する上で重要なのではないか」との見解を示している。

  8月下旬に入ってもまだまだ暑い日が続く。「何を飲むか」以上に「どれだけ飲むか」を重視し、日々十分な水分補給を心がけたい。