2018年09月06日 06:00 公開

飲み放題は危険! 飲酒量が倍近くに増加

 居酒屋などでアルコールの飲み放題を利用すると飲み放題でないときに比べ、男子学生で1.8倍、女子学生で1.7倍も平均飲酒量が増えることが分かった。また、男子学生の4割、女子学生の3割が危険な飲み方とされる「一時的多量飲酒」(HED)をしていた。飲み放題が、危険な飲酒行動の原因となっていることが裏付けられた。

英国では罰則規定も

 この調査を行ったのは、筑波大学医療系の川井田恭子氏、同准教授の吉本尚氏らの研究グループ。関東の31大学35学部に所属する20歳以上の大学生・大学院生にアンケート、有効回答533を得た。飲み放題を利用したことがあるのは95.8%だった。

 飲み放題でない場合と飲み放題の場合の平均飲酒量(純アルコール換算)は,それぞれ男子学生で48.2gと85.9g、女子学生で36.5gと63.7g。飲み放題では通常よりも2倍弱の量を飲酒していた。

 世界保健機関(WHO)は1回の飲酒で純アルコール換算60g∗以上飲酒することをHEDと定義している。飲み放題の場合にのみ、男子学生の39.8%、女子学生の30.3%がHEDを経験していた。

 飲み放題が飲酒量を増やすことは、これまでも指摘をされてきた。WHOは2009年に、飲み放題サービスの提供禁止・制限を提言している。英国では、飲み放題サービスの提供に罰則が設けられているという。研究グループは、日本でも飲み放題の危険性について議論が必要と述べている。

 

∗純アルコール換算で60gとは、ビール1,500mL、日本酒3合、ワイン600mLに相当

(あなたの健康百科編集部)