2018年10月11日 06:00 公開

ソーシャルスポーツで長生き

 スポーツは最高の薬で、若さを取り戻す近道という人もいる。どんな運動でも健康と長寿の一助となりうるが、米国メイヨークリニック・スポーツ医学のEd Laskowski氏は「最近発表されたデンマークの研究(Mayo Clin Proc 2018年9月4日オンライン版)によると、水泳やランニングなどの個人スポーツより、サッカーなどのチームスポーツを含むソーシャルスポーツ(人と行うスポーツ)を楽しむ人の方が長生きする傾向にある」と説明している。

インターバルトレーニングの効果も

 デンマークの研究によると、運動せず座位中心の生活を送っている人と比べて、スポーツをしている人の平均余命は総じて長かった。ソーシャルスポーツでは、テニスをする人は9.7年、バドミントンは6.2年、サッカーは4.7年長かった。個人スポーツでは、サイクリングは3.7年、水泳は3.4年、ジョギングは3.2年、健康体操は3.1年、ヘルスクラブでの運動は1.5年、座位中心の人より余命が長かった。しかし、個人スポーツは、ソーシャルスポーツほど平均余命を伸ばさなかった。

 Laskowski氏は「個人スポーツを行う人より、ソーシャルスポーツを行う人の方が長寿の傾向にある。しかし、ソーシャルスポーツの中でもテニスのようなラケットスポーツが最も余命を伸ばしているかもしれない」と述べ、その理由としてラケットスポーツが"インターバルトレーニング"(不完全な回復を挟んで運動を繰り返すトレーニング)に当てはまるからではないかと考えている。

 同氏は「1ポイントが決まるまでのプレーでは、30秒間ほど非常に激しい運動をし、その後に回復時間を持てる。そのようなインターバルトレーニングが、身体機能の向上に非常に効率的であることは知られており、実際に効果を上げている」と述べている。

 しかし、同氏は「もし、あなたが行っているスポーツが水泳やランニングなどの個人スポーツであれば、それをがんばればよい。スポーツをしない人に比べて長生きできる」とし、「ただし、テニスなどのラケットスポーツを始めるなら、もっと長生きできる可能性がある」と指摘している。

(あなたの健康百科編集部)