2018年10月26日 公開

秋の行楽、マダニにご注意!

 記録的な猛暑だったこの夏から一転、過ごしやすい秋を迎え、山歩きやハイキング、キャンプなどのレジャーに出かけたり、山菜採り、農作業などで自然と親しむ人も多いのではないだろうか。

 当日に備え十分な睡眠や体調管理に気を配ることや、防寒具や飲み物など持ち物のチェックは誰しも気にかけるところだが、忘れてはならないのがダニ対策。春から秋にかけてはダニ(マダニ・ツツガムシなど)の活動期と重なり、ダニ媒介感染症〔日本紅斑熱、ツツガムシ病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など〕への感染の可能性が高まるので、自然と親しむ際には注意が必要となる。

露出を控え、防虫剤などの用意を

 ダニ対策としては、ダニを媒介するシカや野ウサギ、イノシシなどの野生動物が出没する森林、草むらや藪などマダニが多く生息している場所を避ける、やむをえず入る場合は肌の露出を控える(帽子・手袋を着用する、首にタオルを巻く、長袖・長ズボンを着用する、ズボンの裾を靴下や長靴の中に入れる、サンダルなど足を完全に覆わない靴を避ける:)、防虫剤を使用するといった方法が有効だ。

 ダニの多くは長時間(10日以上に及ぶケースも)にわたって吸血するので、帰宅後はシャワーや入浴の際にダニが身体に付いていないかを確認し、上着やリュックサックなどに付着していた場合はガムテープを使って取り除く。

 万が一かまれてしまった場合には、無理に引き剥がそうとすると虫体の一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液が逆流してしまう恐れがあるので、速やかに医療機関を受診し、摘出・洗浄などの処置をしてもらう。

 2013年に国内で初めて感染者が確認されたSFTSは、徐々に感染が広がり毎年60人前後の患者が報告されている。また、米国で新種のダニの拡大が報告されるなど、ダニやダニ媒介感染症に関するニュースが注目を集めている。秋晴れの下、思い切りアウトドアレジャーを楽しみたい方は、くれぐれもダニ対策をお忘れなく。

■参考リンク:国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html

(あなたの健康百科編集部)