2018年11月05日 06:00 公開

水を多く飲むことは膀胱炎の予防に有効

 排尿時の痛み、残尿感、頻尿などの不快な症状をもたらす膀胱炎。女性で多く見られる病気で、その2人に1人が一生に一度はかかるといわれている。繰り返し発症しやすい点も特徴で、予防策の1つとして水をたくさん飲むことが推奨されているが、実は、その根拠となるデータは少ない。このほど、水分摂取量を増やすことは、膀胱炎の再発を予防する効果的な方法であることが、米国の研究グループが行った臨床試験で示された。詳細は医学誌「JAMA」(2018年10月1日オンライン版)に掲載されている。

水1.5リットル追加群で再発回数少ない

 試験には、1日の水分摂取量が1.5リットル未満で、過去1年間に3回以上膀胱炎を再発した18歳以上の閉経前女性140人(平均年齢35.7歳)が参加した。参加者は、通常の水分摂取に1.5リットル/日の水を追加して飲むグループ(70人)か、追加しないグループ(70人)にランダム(無作為)に分けられた。水を追加して飲むグループの女性は、毎食開始時に500ミリリットルの水を飲み始め、次の食事までに飲み終えるよう指示された。試験期間は12カ月で、その間の膀胱炎再発回数が調査された。

 その結果、膀胱炎の再発回数は、水を追加したグループで平均1.7回、追加しなかったグループで平均3.2回と、追加したグループで少なかった。両グループ合わせた延べ膀胱炎回数は327回で、そのうち111回が水を追加したグループ、216回が追加しなかったグループのものだった。

 治療のために抗菌薬が使われた回数は、水を追加したグループで平均1.9回、追加しなかったグループで平均3.6回だった。膀胱炎と次の膀胱炎の間隔は、水を追加したグループで平均142.8日、追加しなかったグループで平均84.4日だった。また、水を追加したグループでは、試験開始時に比べ12カ月後の1日尿量が平均1.3リットル増加し、追加しなかったグループでは平均0.1リットルの増加にとどまった。

 以上の結果を踏まえて、研究グループは「膀胱炎が起こった回数は、水を追加したグループで少なかった。閉経前の女性において、1日の水分摂取量を増やすことは、膀胱炎の再発を予防する有効な手段であることが裏付けられた」と結論している。

(あなたの健康百科編集部)