2018年12月17日 公開

12月17日は未病の日

 未病とは東洋医学で病気ではないが健康でもない状態をいい、自覚症状はないが検査では異常がある状態(西洋型未病)と自覚症状はあるが検査では異常がない状態(東洋型未病)に分けられる。健康の指南書『養生訓』の著者で長年にわたり人間の養生法を説いた貝原益軒の誕生日(1630年12月17日)にちなみ、日本未病システム学会は2016年に12月17日を未病の日に制定した。

 メタボリックシンドローム、肥満、脂質異常症、高尿酸血症、境界型糖尿病、軽度高血圧、骨粗鬆症、サルコペニアなどは未病の時期があり、その時期にも未病を治す指導・治療が必要である。日本にはメタボリックシンドロームの該当者が960万人、予備軍が980万人いると推計されており、男性は女性の2倍以上の頻度である。メタボリックシンドロームでは非メタボリックシンドロームに比べて2型糖尿病発症のリスクは3〜6倍、心血管疾患発症・心血管疾患死のリスクは1.5〜2倍である。治療の中心は食事療法・運動療法・禁煙で、5〜10%の体重減少でもメタボリックシンドロームの有意な改善や新規糖尿病発症の抑制が認められる。メタボリックシンドローム患者に運動療法を処方する際には潜在的な心血管疾患の合併に注意し、高血圧・脂質異常症・糖尿病があれば、その治療を行う。