2018年12月17日 公開

肉食女子は緑内障になりにくい?

 緑内障は痛みもなくジワジワと進行する疾患で、気がついたときには視野が半分になっていた、なんて悲劇が珍しくない。この静かなる眼の殺し屋、緑内障は日本人の失明原因の第1位で、統計学的には40歳以上の20人に1人がかかっている。リスク対策が緑内障の発症と進展を抑える効果的な方法の1つなのだが、現在明らかになっているリスクは「高齢」「眼圧が高い」「近視」などで、自分で改善可能な生活習慣は含まれていない。旭川医科大学医工連携総研講座准教授の木ノ内玲子氏らは、北海道留萌市民約1,700人が参加した検討から「女性では肉を食べる日を1週間にもう1〜2日増やせば緑内障になる可能性が低くなる」と報告した(『PloSONE』電子版)。

女性は週にもう1〜2日、お肉を食べる日を

 研究参加の公募に対し40歳以上の留萌市民1,731人(40歳以上の市民の11%)が眼底写真検査を受け、最終的に開放隅角緑内障群42例と緑内障ではない群1,541例の計1,583例が研究対象となった。年齢、健康測定値(身長・体重・血圧など)のほか、運動や喫煙、飲酒、魚や肉を食べる頻度など、さまざまな生活習慣を調査し、緑内障群と緑内障ではない群で比較を行った。

 その結果、生活習慣で統計学的な差が認められたのは、女性での肉を食べる頻度で、緑内障の女性は1週間に平均1.7日と、緑内障ではない女性の平均2.7日より少なかった。

 これは、女性では肉を食べる日を週にもう1日か2日増やすことで、緑内障になるリスクが減らせる可能性があることを示すものと、木ノ内氏は推測している。

 開放隅角緑内障は緑内障全体の8割を占め、日本人をはじめアジア人に多い正常眼圧緑内障はこのタイプに含まれる。同氏らは、今回の結果だけを見れば、アジア人の緑内障に食習慣が影響していると推測されるが、他の国や地域での研究が今後必要だとしている。

(あなたの健康百科編集部)