2019年01月09日 公開

睡眠時間が長くても短くても転倒リスクに

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 米・University of PittsburghのJane Cauley氏らは、米国の一般閉経女性を対象としたWomen's Health Initiative(WHI)試験結果を解析したところ毎晩、睡眠時間を7〜8時間取っている女性に比べて、5時間以下または10時間以上取っている女性では、転倒するリスクが約25%高かったという。詳報がJ Bone Miner Res2018年11月21日オンライン版)に掲載された。

5時間以下の睡眠が骨折リスクに関連

 解析の対象となったのは、WHIに参加した女性のうち15万7,306人。解析した項目は、転倒(平均追跡期間7.6年)と骨折(平均追跡期間12.0年)であった。

 夜間の平均睡眠時間別に転倒の年間発生率を見た結果、5時間以下が10.6%、7~8時間が7.0%、10時間以上が11.8%であった。睡眠時間が5時間以下の女性が転倒するリスクは7~8時間の女性に比べて約28%高く、睡眠時間が10時間以上の女性では約25%高かった。

 一方、骨折への影響については、睡眠時間が5時間以下だと上肢、下肢、体幹の骨折と関連していたが、大腿骨頸部骨折との関連はなかった。

 Cauley氏らによると、高齢者が転倒した場合、中等度から重度の傷害に至りやすく、公衆衛生上の重大な問題であるという。実際に米国では、骨折が死亡率を押し上げる原因にもなっている。

 転倒リスクと睡眠時間との関連が示された今回の成績を踏まえ、同氏らは「睡眠の質を改善することで転倒リスクを減らせる可能性がある」と述べている。

(あなたの健康百科編集部)