2019年01月10日 公開

今年の花粉飛散、あなたの地域は?

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気象条件と雄花の調査から予測

 年が改まり、またスギ・ヒノキ花粉の気になる季節が近づいてきた。昨年(2018年)末、東京都で開かれたNPO花粉情報協会のセミナーでは、同協会理事の村山貢司氏(気象予報士)が今年の花粉飛散量予測を発表した。予測は、昨夏の気象条件と、秋に全国各地で行われたスギ雄花数の調査の結果を踏まえて行われた。あなたの住む地域の飛散量は?なお、スギ雄花の数は1シーズンに1m2あたりで観測された個数、飛散量は同様に1cm2あたりで予測される個数で示す。一般的に、飛散量が3,000個を超えると花粉症の症状が重症化しやすいといわれており、近年、北海道を除く日本の大半の地域では毎回同3,000個を超えている。

東日本

昨年の数倍に達する地点も

 東北地方のスギ雄花数は、福島県を除く各地で一昨年および過去10年平均(以下、10年平均)より少なかったため、予測飛散量も軒並み昨年および10年平均を少し下回った。弘前市(青森県)、盛岡市、山形市、仙台市は約3,000~4,000個、大船渡市(岩手県)は約9,000個飛散するとみられる。一方、福島県は雄花数が8,000個を超えており、一昨年(約7,000個)、10年平均(約6,000個)をともに上回った。そのため、予測飛散量は、福島市、いわき市で10年平均(それぞれ約5,500個、約1万1,000個)を上回った(表1)。

 関東地方の雄花数は、北部の群馬県が一昨年および10年平均(それぞれ約5,500個、6,000個)と比べて目立って多く、南部の千葉県、東京都、神奈川県では10年平均をやや上回った。それに伴い、飛散量は関東北部の宇都宮市や高崎市では10年平均をやや上回り、南部の各地はおおむね10年平均を少し上回るか下回る程度と予測した(表1)。村山氏は関東地方の飛散量について、「少なくとも各地で5,000個前後の飛散量は予測される」としている。

 北信越地方の雄花数は富山、石川、福井県で10年平均を上回る一方、新潟県は若干下回り、予測飛散量は各地で10年平均を上回った(表2)。

 東海地方の雄花数は、静岡県で約5,200個、愛知県で6,800個と、それぞれの一昨年および10年平均を大きく上回った。この結果から、浜松市(静岡県)、名古屋市、大垣市(岐阜県)、津市の予測飛散量はそれぞれ約7,000個、4,000個、6,000個、9,000個とされた。 

西日本

雄花数が少ない地域でも予測飛散量は10年平均を上回る

 近畿地方は京都府、兵庫県、奈良県の雄花数が全て一昨年および10年平均を上回ったことから、各地の予測飛散量も昨年および10年平均より多くなるとした(表3)。

 中国地方の雄花数を見ると、鳥取県、島根県がともに一昨年(それぞれ約9,800個、8,000個)より大幅に下がっているが、10年平均よりは少し多かった。この点について村山氏は「両県では一昨年の雄花数が例外的に多かっただけであり、来年も10年平均をやや上回る程度の飛散量が予測される」と補足した。また、岡山、広島県の予測飛散量はともに昨年および10年平均を上回った。山口県の雄花数は一昨年と10年平均を少し下回ったものの、飛散量は10年平均より若干多くなる模様だ(表4)。

 四国地方の雄花数は、高知県を除き10年平均を上回ったが、気象条件などから予測飛散量は各地で10年平均を下回った。しかし、関東地方同様、飛散量は4,000~5,000個前後と決して少なくはないという。

 九州地方の雄花数は福岡県で10年平均の約半分であったが、大分県では約2倍になるなど、地域差が大きかった。予測飛散量は福岡市では昨年(約7,500個)より少なくなったものの10年平均(約4,000個)より多かった。他の地域の飛散量は、由布市(大分県)、佐賀市、長崎市、八代市(熊本県)、宮崎市、鹿児島市で昨年および10年平均を上回った(表5)。

飛散開始は例年並み

 さらに村山氏は今年のスギ花粉の飛散開始時期にも言及。スギ雄花が休眠状態に入る昨年11~12月と、休眠から覚醒し開花準備に入る今年1~2月の気温などを検討した結果、「全国的に例年並みとなるだろう」と推測した(表6)。


 ちなみに、東京都では2月14日のバレンタインデー前後から飛散が始まりそうだという。

(あなたの健康百科編集部)