2019年02月08日 公開

加糖飲料の飲み過ぎで腎臓病リスク上昇

© Getty Images

 2月6日掲載の記事「高温下の運動時にジュースを飲んではいけない」では、糖分とカフェインを含んだ清涼飲料水を運動中および運動後に摂取すると、水を摂取するより急性腎障害(AKI)を起こすリスクが高いことを示す実験を取り上げた。では、糖分を含む飲料を長期間摂取した場合、腎臓にどのような影響を与えるのか。新たにその答えが示された。米・ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学大学院のCasey Rebholz氏らが実施した調査では、コーラなどの炭酸飲料や砂糖などの糖分を加えた果汁飲料などを多く飲む人は、慢性腎臓病(CKD)を発症するリスクが高いことが明らかになった(Clin J Am Soc Nephrol 2019; 14: 49-56)。

炭酸飲料、砂糖を含む果汁飲料、水の摂取増でリスク1.61倍  

 これまで米国では、黒人と腎臓病リスクとの関係を検討した研究はあまりなかった。そこでRebholz氏らは腎機能が正常な米国の黒人男女3,003例を対象に、飲料の摂取とCKDリスクの関連性について研究。研究開始時(2000~04年)に食物摂取について調査したデータに基づき飲料の摂取状況を検討し、2009~13年まで回答者の健康状況を追跡した。

 追跡期間中、対象のうち185例(6%)がCKDを発症した。炭酸飲料、砂糖が含まれる果汁飲料、水の摂取量が上位3分の1に含まれる人では、下位3分の1に当たる人に比べてCKDになるリスクが目立って高かった(オッズ比1.61)。

 なお、対象のカロリー摂取量や年齢、性、BMI、喫煙状況、身体活動の程度、高血圧や糖尿病の有無、脂質値、心臓や血管の病気にかかったことがあるかどうか、研究開始時の腎機能などといった諸条件は、結果に影響を及ぼさないように調整されているという。

「水」には味や糖分を加えた飲料水が含まれる可能性も

 今回の研究では、CKDリスクの上昇に関与する飲料に水が含まれていた。Rebholz氏はこの事実に驚きを示し、「研究の参加者は別の味や糖分を添加した水なども"水"として報告した可能性がある」と推測している。 (あなたの健康百科編集部)