2019年02月25日 公開

長生きしたければ運動を

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 米国・Cleveland クリニック のSerge C. Harb氏らは、12万人超の患者に対し、運動ストレステストを実施し、実年齢よりも同テストにもとづいた推定年齢の方が寿命の予測因子としての精度が高いことをEuropean Journal of Preventive Cardiologyオンライン版に発表した。

実年齢よりも運動負荷テストに基づく推定年齢が寿命を左右

 Harb氏は、まず1991~2015年に心臓病検査のためにClevelandクリニックを受診した12万6,356名に対し、トレッドミルで心臓に負荷を与えるように運動ストレステストを行った。テストでは、運動能力、運動による心拍数への影響とその回復具合を評価した。これらのデータと、心拍数に影響を与えうる薬剤の使用や性別を考慮して算出した推定年齢"A-BEST"を算出した。

 参加患者の平均年齢は53.5歳で、59%が男性であった。これら患者を平均8.7年追跡したところ、全体の8%(9,929名)が死亡した。死亡した患者の登録時の平均年齢は、死亡しなかった患者と比べて10歳年長であったが、糖尿病や喫煙、高血圧など結果に影響を与えうる因子を調整した結果、登録時の実年齢よりもA-BESTによる推定年齢の方が、死亡の予測因子としてより精度が高く、このことは男女ともに当てはまった。

 今回の検討から、同氏は「寿命を考える上で年齢は最も重要な判断要素の1つだが、身体的な健康はより良い予測因子であると考えられる。長生きしたければ運動をした方が良い。そうすれば健康になり、長生きできるだろう」とし、「実年齢が45歳であってもA-BESTが55歳であれば、不健康により寿命が縮まっていると考えられる。反対に、実年齢は65歳でもA-BESTが50歳であれば、健康であり、長生きできる可能性が高い」と述べている。

※運動ストレステストに基づいた年齢