2019年03月15日 公開

インフルエンザのワクチンは心臓病を減らす

 1粒で2度おいしいというフレーズは、インフルエンザワクチンを毎年接種している人にも当てはまるかもしれない。米国の入院記録約3,000万人分を調べた結果、入院中にインフルエンザワクチンの予防接種を受けた患者は、受けなかった患者に比べて1年間の心筋梗塞の発症リスクが低下することが分かった。米国心臓病学会が2019年3月7日付けの公式サイトで紹介した。

ワクチン接種で発症リスクが10%低減

 この研究調査を行ったのは米国のMariam Khandaker氏らで、まず同国の診療データベースから2014年に医療機関を受診した成人約3,000万人のうち、入院患者を抽出。次に入院中にインフルエンザワクチンを接種した患者(全体の約2%)と接種しなかった患者に分けて、同じ年に心筋梗塞や不安定狭心症で再受診した患者の割合を調べた。

 その結果、入院中にワクチンを接種しなかった患者の4%が心筋梗塞や不安定狭心症を発症したのに対し、ワクチンを接種した患者では3%と低かった。「たった1%の差」と思うかもしれないが、統計上明らかな差であることが分かった。さらに詳しく調べたところ、インフルエンザワクチンを接種すると心筋梗塞や不安定狭心症の発症リスクが10%低減していたという。

血圧やコレステロール管理と同じような予防策に

 これまでもインフルエンザワクチンを接種した人では、心臓病や脳卒中の発症率が低いという研究結果が報告されている。今回も結果は同じであった。

 Khandaker氏らは「血圧値、血糖値、コレステロール値を管理して心疾患を予防するように、インフルエンザワクチン接種も予防策になると考えている」としている。

(あなたの健康百科編集部)

関連リンク(外部サイト)

  • “Getting a Flu Shot While Hospitalized Lowers the Chance of a Heart Attack”米国心臓学会2019年3月7日リリース