2019年05月07日 公開

禁煙に成功するコツはパートナーと取り組むこと!

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 禁煙は孤独な戦いになりがちで、挑戦したものの失敗してしまったという方も多いのではないだろうか。しかし、パートナーのサポートがあると、禁煙の成功率が大幅にアップするという。Imperial College London(英国)のS. Lampridou氏らは、喫煙者と結婚または同棲しているパートナーの禁煙への影響について研究。欧州心臓病予防学会(2019年4月11~13日・ポルトガル)で結果を報告した(EuroPrevent 2019)。

カップルで禁煙を試みた人の成功率は1人で禁煙しようとする人の約6倍

 研究では、EUROACTION、EUROACTION plus、MyAction Galway、MyAction Westminsterといった、欧州の心臓病予防プログラムの参加者から協力を募り、心血管疾患リスクが高い、あるいは心臓発作を起こしたことのある患者222人(全て喫煙者)と、そのパートナーを対象とした。パートナーのうち99人(約45%)は喫煙者、40人(約18%)は過去喫煙していた人、83人(約37%)は喫煙歴のない人だった。初めに患者とパートナーは、喫煙の状況や喫煙歴、これまでの禁煙の試みなどについて質問され、ニコチンをタバコから摂取するのではなく、パッチやガムに置き換えたり、禁煙補助薬のバレニクリンを処方する提案を受けた。

 16週間のプログラム終了時点で、患者の64%、喫煙者であるパートナーの44%がタバコを吸いたいという欲求を抑えられていた。これらのカップルが喫煙をやめられた比率は、1人でプログラムに参加した人の5.83倍と、大幅に高かった。

 これは、ニコチンの離脱症状に対して、パートナーと散歩や映画に行く、健康的な食事を取るなど、お互いに気晴らしができる存在になりえるためと考えられる。これまで、禁煙におけるパートナーの影響を示す十分な研究結果はなかったが、1人よりもカップルで禁煙に取り組んだ方が喫煙欲求を抑える比率が高かった。喫煙者が禁煙を考える際は、パートナーや家族を巻き込むことが効果的だといえそうだ。

(あなたの健康百科編集部)