2019年05月31日 公開

落ちこぼれないための生活習慣とは

© Getty Images ※画像はイメージです

 新学年がスタートして2カ月。ようやく新しい環境に慣れてきたわが子に一安心。すると今度は勉強の様子が気になり出す、という保護者もいるのではないだろうか。富山大学の研究グループは、小学生を対象に、家庭環境や生活習慣と授業の理解度との関係を分析。その結果、授業の理解度が低い子どもの傾向として、起床時間が遅い、テレビやゲームといったメディアの利用時間が長い、親が喫煙者である―などが挙げられると報告した。研究の詳細は、医学誌Environ Health Prev Med2019; 24: 22)に掲載されている。

起床時間とメディア利用時間が授業の理解度に影響

 研究グループは、文部科学省が実施した調査結果を基に、高岡市内の小学生1,663人(男子829人、女子834人、平均年齢9.5歳)について、家庭環境や生活習慣と授業の理解度との関係を分析した。授業の理解度は、「よく分かる」「分かる」「よく分からない」「分からない」「いずれでもない」の5段階で答えてもらい、「よく分からない」「分からない」「いずれでもない」を授業理解度が低いと定義した。

 授業の理解度が低い子どもは299人で、全体の18%を占めた。

 生活習慣について調べたところ、授業理解度の低い子どもの割合は、6時半までに起きると回答した子どもに比べて、起床時間が7時までの子どもで1.36倍、7時以降の子どもでは2.48倍高かった。また、平日のメディア利用時間が2時間以上と答えた子どもでは、それ未満の子どもに比べて、授業理解度の低いケースが1.35倍だった。

親が喫煙する家庭の子で低い授業の理解度

 家庭環境について見てみると、父親が喫煙する家庭では喫煙しない家庭の1.47倍、母親が喫煙する家庭では、喫煙しない家庭の1.87倍、それぞれ授業理解度の低い子どもが多かった。また、暮らしにゆとりがある家庭に比べて、ゆとりのない家庭では、授業理解度の低い子どもが1.48倍という結果だった。

 研究グループは、今回の結果について「子ども自身や両親の生活習慣が、授業の理解度と強く関連することが示された。生活習慣を見直すことで、子どもの授業の理解度を高めることができるのではないか」とコメントしている。

(あなたの健康百科編集部)