2019年06月28日 公開

幼い子供でも肥満=高血圧に

 4歳のときに肥満であると、6歳時点における高血圧のリスクが2倍となり、将来の心臓発作や脳卒中リスクが高まるかもしれない。欧州心臓病学会のEuropean Journal of Preventive Cardiologyに掲載された、スペイン・Carlos III Health InstituteのIñaki Galán氏らの研究を紹介する。

年齢にかかわらず運動やバランスの取れた食事で高血圧を回避することが重要

 子供の肥満は、将来の健康に影響を及ぼさないとする考え方があるが、Galán氏は今回、子供の肥満と血圧に着目し研究を行った。対象は、1,796例の4歳児で、これらの子供を6歳まで追跡し、血圧、体重(BMI、ウエスト周囲)の変化を調べた。

 その結果、4歳時点および6歳時点で正常の体重の子供と比べて、4歳時点では肥満ではなかったが6歳時点では肥満になっていた子供、4歳時点から6歳時点まで肥満であった子供ではそれぞれ高血圧リスクが2.49倍と2.54倍高かった。また、4歳時点では肥満であったが6歳時点では肥満が改善されていた子供では、高血圧リスクの増加は認められなかった。これらは、性や家族の経済環境にかかわらず、当てはまった。

 高血圧は心臓発作や脳卒中などの心血管疾患リスクの増加につながるため、高血圧の原因となる過体重や肥満にならないよう心がけ、負のサイクルを断つ必要がある。

 同氏は「過体重や肥満の悪影響は思春期になってから起こるという小児科医もいるが、今回の研究によると可能な限り早い段階で高血圧が与える悪影響を回避する必要がある」とした。また、肥満を避ける手段として、健康な食事と運動を挙げ、「幼稚園や学校のカリキュラムに週3~4時間の運動する時間を組み入れ、加えて休み時間に運動するよう教育者が指導することが好ましい」と指摘している。

(あなたの健康百科編集部)