2019年07月12日 公開

首の太さがメタボと関連!?

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 フィリピン人成人の健康診断受診者160人を対象とした研究の結果、首回り(頸囲)がメタボリックシンドロームと関連していることが分かった。フィリピン・マニラアドベンティスト医療センターの研究者が、アジア太平洋心臓病学会で報告した。呼吸や食事の影響を受けやすい腹囲と比べ、首回りの測定はメタボリックシンドロームの予測に有用であるという。

男性で40cm超、女性で36cm超

 メタボリックシンドロームは世界的に蔓延しており、重要な社会問題となりつつある。研究者は、首回りの測定がメタボリックシンドロームを特定する簡単かつ迅速な方法であるとの仮説を立て、両者の関連を検証し、カットオフ値(検査の陰性と陽性を分ける値)の同定を試みた。研究に参加した160人のうち26人(16%)は、腹囲、血圧、空腹時血糖、脂質に基づきメタボリックシンドロームと診断されていた。

 検討の結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症のいずれかを有する参加者は、首回りが有意に高値であった。より大きい首回りは、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)低値や中性脂肪高値、空腹時血糖高値と関連していた。なお、首回りが成人男性で40cm、成人女性で36cmを超えた人では、メタボリックシンドロームのリスクが高かった。

 研究者は「今回の研究で、頸囲はメタボリックシンドロームの検査ツールとして使用可能であることが示された」と結論。「呼吸や食事などの影響を受ける腹囲よりも首回りの方が正確である」と述べている。

 また、男性40cm、女性36cmという成人のカットオフ値について、「今回の研究対象はフィリピン人のみだったが、体格が似ている他のアジア人にも適用できるかもしれない」と述べている。

(あなたの健康百科編集部)