2019年08月23日 公開

絶食時間が長いのに食欲は低下

米国研究

 夕食を早い時間に済ませ、1日の中で絶食時間(次の食事までの時間)を長くするEarly Time-Restricted Feeding (eTRF)というダイエット法がある。米・ルイジアナ州立大学のEric Ravussin氏らは、夕食から朝食までの絶食時間が12時間と18時間の場合で代謝への影響の違いを比較。絶食時間が長いにもかかわらず、後者ではレリンという食欲を高めるホルモンの分泌が低下したとの研究結果を発表した(Obesity 2019; 27: 1244-1254)。

2通りの食事時間を入れ替えて比較

 対象は、健康に問題がないレベルの肥満の成人男女11例〔年齢20〜45歳、BMI(肥満指数)25〜35、体重68〜100kg〕。8時に朝食を摂取し20時に夕食を終える対照グループ(絶食時間12時間)と、8時に朝食を摂取し14時に夕食を終えるeTRFグループ(同18時間)に分け、食事を取るタイミングによって代謝への影響がどのように変化するのかを調べた。

 両グループとも同じ食事内容と量を1日3食4日間取ってもらった。その後、3.5~5週間の普段通りの食事で過ごす期間を挟み、eTRFグループと対照グループを入れ替えて4日間摂取してもらった。

食欲を増進するホルモンが減少 

 検討の結果、1日のエネルギー消費量は対照グループとeTRFグループで差はなく、食欲を抑えるレプチンというホルモンの分泌量にも差がなかった。

 しかし対照グループに比べeTRFグループでは、絶食時間が長かったにもかかわらず、食欲を増進させるグレリンというホルモンの分泌量が明らかに減り、空腹感の急激な変動はなかった。またeTRFグループでは、満腹感が高まり食欲は減る傾向にあった。さらに、代謝が著しく改善し1日当たりの脂肪燃焼量が増えることも分かった。

 Ravussin氏らは「絶食時間を長くするダイエット法では、食欲が低下して体重減少が促される」と結論している。

(あなたの健康百科編集部)