2019年08月30日 公開

その悩み、1人で抱えずに相談を−厚生労働省

9月10〜16日は「自殺予防週間」

厚生労働省「自殺予防週間」啓発ポスター

 長い夏休みが終わり新学期を迎えるこの時期、学齢期の若者を中心に自殺の増加が懸念される。厚生労働省は9月10~16日の「自殺予防週間」に合わせ、地方自治体や支援団体と連携して相談事業・広報活動を実施すると発表。学校やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上でのいじめ、家族・友人との対人関係、生活上の困難やストレスなどの悩みを抱えている当事者や、周囲にそうした悩みを抱えている人がいる場合、ぜひ相談してほしいと呼びかけている。

本気で自殺を考えたことがある若者は3割

 昨年(2018年)の日本における自殺者は2万840人(前年比481人減)と、9年連続で減少してはいるものの、いまだに年間2万人を超えている。

 小・中・高生を対象にした自殺総合対策推進センターの調査によると、中・高生では9月1日の自殺者が最も多く、小学生では11月30日が最も多いことが示されている。また、直近10年間のデータを見ると、8月下旬、9月上旬の自殺者が多いという結果であった。

 日本財団の自殺意識調査(18〜22歳の若年者が対象)では、全体の30%が「本気で自殺を考えたことがある」と回答し、11%は「自殺未遂の経験がある」と回答している。その理由として最も多かったのは「学校問題」で、具体的には「いじめ」を挙げた人が半数近かった。ただし、自殺してしまった人は当然回答できないため、これらの数字は氷山の一角にすぎないかもしれない。

 これらの調査結果は、1学期にいじめや対人関係のトラブルを経験した若者が、登校することへのストレスや不安から、2学期が始まるこの時期に自殺を考える・実行してしまうという、痛ましい実状を浮き彫りにしている。

SNSやチャットで相談を受け付け

 こうした事態を受け、厚労省は9月10~16日の「自殺予防週間」に合わせ、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けた取り組みを行っている。

 主な取り組みは以下の通り。学校生活に限らず、対人関係・生活上の悩みや不安を抱えている人や、周囲にそうした人がいる場合は、どうか1人で抱え込まずに相談してほしい。

【相談窓口】
◎SNS相談
◆社会的包摂サポートセンター/全国心理業連合会/自殺対策支援センターライフリンク/地域生活支援ネットワークサロン
・LINE:「生きづらびっと」友だち追加、ID検索@yorisoi-chat(生きづらびっと)
・Twitter:「よりそいチャット」公式アカウント
・チャット:「よりそいチャット
◆東京メンタルヘルス・スクエア
・LINE:「こころのほっとチャット」友だち追加、ID検索@kokorohotchat
・Twitter:「こころのほっとチャット」公式アカウント
・Facebook:「こころのほっとチャット」公式アカウント、ID検索@kokorohotchat
・チャット:「こころのほっとチャット、ウェブチャットのご案内
◆日本いのちの電話連盟
公式サイト
◆BONDプロジェクト
・LINE:「10代20代の女の子専用LINE」友だち追加
◆チャイルドライン支援センター
・チャット:「チャイルドラインチャット相談
◎電話相談
◆こころの健康相談統一ダイヤル
・0570-064-556
◆よりそいホットライン(社会的包摂サポートセンター)
・0120-279-337
・0120-279-226(岩手県・宮城県・福島県)
◆いのちの電話(日本いのちの電話連盟)
・0570-783-556(ナビダイヤル:午前10時〜午後10時)
・0120-783-556(毎月10日午前8時〜翌日午前8時)※9月20、30日は午後4時〜0時まで実施
【動画】
・令和元年度自殺予防週間動画「待っています あなたの声を

※詳細は、厚生労働省の公式サイトを参照
令和元年度「自殺予防週間


(あなたの健康百科編集部)

関連リンク(外部サイト)