2019年09月30日 公開

救急部門閉鎖で近隣の病院に悪影響

 米・University of California, San Franciscoの研究グループは、ある地域で救急病院が閉鎖されると、周囲にある患者でて手いっぱいの病院が悪影響を受ける可能性があるとの調査結果を発表。詳細はHealth Aff  (2019; 38: 1496-1504)に掲載された。

13年間のデータで患者のその後の経過を調査

 全米の救急部門のデータから2001~13年に100万人超の患者を受け入れた3,700以上の病院を抽出し、急性心筋梗塞で治療を受けた患者のその後の経過を調べた。

 検討の結果、病院救急部門が閉鎖されたことで周辺にある別の病院に患者を搬送するのに30分以上時間がかかった場合、急性心筋梗塞患者の1年後死亡率は稼働率が高い(忙しい)病院で8%上昇した。

 一方、稼働率が低い病院では悪影響はなく、搬送時間が30分以上延びていたにもかかわらず、患者の1年後死亡率は改善していた。
 今回の結果を踏まえ、研究グループは「稼働率が高い病院では、近隣の救急部門が閉鎖された場合、それまでの医療の質を保てない可能性がある」と指摘している。

(あなたの健康百科編集部)