2020年02月07日 公開

運動でビデオゲームの成績が向上?

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 長時間屋内でビデオゲームに興じる生活を送ると、身体活動量が減って健康問題のリスクが高まる。しかし、運動することでとゲームの成績が向上する、いわゆる「win-winの関係」にあることを証明できれば、ゲーマーの運動へのモチベーションがアップする可能性がある。カナダの研究者らは、短時間でも高強度のインターバルトレーニングを行うことでゲームパフォーマンスが向上したと報告。詳細は、米国スポーツ医学会の機関誌Med Sci Sports Exerc2020年1月17日オンライン版)に掲載された。

ゲーム前に短時間高強度のインターバルトレーニングを実施

 研究グループは、20人の若いビデオゲーマーを①短時間の高強度インターバルトレーニングを行った後で世界的に人気が高いビデオゲーム「League of Legends(LoL)」をプレーするグループ②トレーニングは行わず、休憩を取った後でLoLをプレーするグループ−に分け、運動がパフォーマンス(対戦能力や精度)および心理面に及ぼす影響について検討した。

 その結果、トレーニングを行ったグループではゲームパフォーマンスが有意に向上した。さらに、パフォーマンスの向上の有無にかかわらず、トレーニングが心理面にプラスの影響を及ぼすことも明らかになったという。

 「LoLをプレーする前に短時間激しい運動を行うと、休憩するよりもゲームパフォーマンスが向上すること、運動はパフォーマンスの向上の有無にかかわらず心理面にプラスの影響を与えることが明らかになった。これらの効果が他のビデオゲームにも当てはまるのか、総括的な健康問題を改善できるのかなどについては、今後さらに研究が必要だ」としている。

 ビデオゲームはe-スポーツとして注目されており、LoLは世界大会も開催されるほどの人気ゲームだ。一方、スマートフォンなどの普及により、若い人を中心にゲーム依存の問題が世界的に深刻化している。世界保健機関(WHO)は昨年(2019年)5月、ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を国際疾病として正式に認定している。香川県ではネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)の制定が検討されており、県内在住者やゲーム制作会社、通信事業者などを対象にパブリックコメントを募集中で(今年1月23日〜2月6日)、全国初のゲーム依存症対策条例が制定されるかどうかに注目が集まっている。

(あなたの健康百科編集部)