2020年03月06日 公開

リハビリテーションをアプリで管理、その効果は?

 スマートフォンのアプリは、さまざまな場面で利用され、その利便性は広く知られているが、リハビリテーションにも有効活用できるかもしれない。ノルウェー・Oslo Metropolitan UniversityのPernille Lunde氏らは、アプリを用いてリハビリテーションを行うことが、結果に寄与するかについての検討を行い、European Journal of Preventive Cardiology2020年2月28日オンライン版)に報告した。

介入群で最大酸素摂取能力、運動パフォーマンスなどが改善

 Lunde氏らは今回、心疾患を患い、リハビリテーションを行う予定の患者を、アプリを用いてリハビリテーションを行う介入群と通常のケアだけにとどめた対照群に分け、1年後の最大酸素摂取能力などを比較した。

 対象は、40歳以上の113例で、介入群48例、対照群54例であった。介入群では、アプリをダウンロードし、適切に使うための方法が教えられた。アプリは、行動変容を促し、その状態を維持できるように設計され、参加者は個々の目標を設定し、そのためのメニューとリマインダー機能が備わっていた。

 1年間の追跡中、両群での治療薬使用状況に違いは認められなかった。介入群におけるアプリのメニュー遵守状況は、71%が全てを、84%が8割以上を、91%が5割以上をこなしたと答えた。

  解析の結果、最大酸素摂取能力、運動パフォーマンス、運動習慣、自己設定目標の達成は介入群で顕著に改善、または達成した割合が多かった。同氏はこれらの結果を受け、「アプリによってリハビリテーションに介入することで、酸素摂取能力や運動パフォーマンスが改善し、運動習慣が身に付き、目標達成がより容易であった。ただし、新しい習慣を自動化によって管理するというのはまだ始まったばかりであり、数年単位の長期的な効果を評価することで、このようなテクノロジーへの理解が深まる」としている。

(あなたの健康百科編集部)