2020年03月17日 公開

コロナで生活不活発、フレイルに要注意

日本老年医学会が警鐘

日本老年医学会

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行する中、感染予防のため外出を控える動きが社会に広がっている。このような中、日本老年医学会は3月13日、高齢者の「動かないこと(生活不活発)」への注意を呼びかけるポスターを公式サイトに掲出した。「生活不活発」のためにフレイルが進むことに警鐘を鳴らしている。フレイルは、加齢により筋力などが低下した状態で、要介護の前段階だが、この段階で適切な対応を行うと要介護となるのを防止できるとされる。

フレイル予防は感染症対策としても重要

 高齢者がCOVID-19に罹患すると、重症化しやすいと指摘されている。日本老年医学会もポスターの中で、手洗いを中心とする感染予防を心かけることを呼びかけている。

 一方、感染を恐れるあまり、高齢者が外出を控え過ぎることも問題だという。家に閉じこもって動かない「生活不活発」とも呼ぶべき状態が続くと、身体や頭の動きが低下して、疲れやすくなり、フレイルが進む。フレイルが進むと、体の回復力や抵抗力が低下し、インフルエンザなどが重症化しやすくなるとして、感染症対策の観点からフレイル予防の重要性を強調している。

自宅でスクワット、散歩、電話を活用して会話を増やす

 いつまで続くのか先の見えない自粛生活の中でのフレイル予防策として、同学会は次のような提案を行っている。

①動かない時間を減らす

 ・テレビのコマーシャル中に足踏み

 ・ラジオ体操、スクワットなど自宅でもできる運動を行う

 ・天気がよければ散歩をする(人混みは避ける)

②しっかりバランスよく食べる

③口の健康を保つ

 ・毎食後、寝る前に歯を磨く(感染症の予防としても有効)

 ・口周りの筋肉を保つため、しっかりかんで食べる。電話を活用して会話を増やすようにする。鼻歌や早口言葉もよい

④家族や友人との支え合いを大切にする

(あなたの健康百科編集部)